一人暮らしを始めるにあたり、賃貸物件を探すのはとても楽しみですよね。しかし、星の数ほどある物件の中で、自分に合った物件を探すにはどうしたら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。いろいろネットで探しているといつの間にか2~3時間も見ていた…なんて経験もあるかと思います。そんな賃貸物件を具体的に探していくための項目をお伝えします。実際に、店舗でもこのような確認をされるかと思いますので、事前にリストアップできるとスムーズにいくと思います。
探し始める時期
退去のタイミングから考える
退去の申し出は「〇〇日前」と必ず賃貸借契約書に記載してますので確認しましょう。30日前までが一般的ですが、中には2か月前までや3か月前までとなっている場合もあります。
この解約予告期間を過ぎての申し出ではペナルティとして家賃を請求される場合があり、旧居と新居の2重で家賃を取られますので気を付けましょう。
退去数と入居数の割合から考える
退去は原則退去する1か月前までに通知をするようになっています。そのため、2月~3月は引っ越し繁忙期になる、良い物件が出ている事が多いです。その反面、不動産業者さんも多忙になるため、詳しく丁寧に対応する事が困難である場合もあります。
ゆっくりと話し合いや内見を行いたい場合
閑散期でもある5月~12月頃に行いましょう。ただし、①空いている物件が少ない、②選ばれなかった(=人気のない)部屋が多いことデメリットです。そのため、無理に物件を決める必要はなく、自分が希望する物件の条件を再確認したり修正する目的で考えても良いかと思います。
良い部屋があれば決める時期(最もおすすめ!)
1月下旬~2月上旬に行いましょう。空き物件の件数が増えてくる時期でもあり、繁忙期ほど忙しくないです。徐々に物件探しをされる方が増えてくるので、良い物件があれば、早めに契約するのが無難な時期になります。
翌日には新しい物件が紹介されている場合もあり、この時期は『運』が必要になります。
即決する勇気が必要な時期
ベストな物件を探すのであれば、早い者勝ちで短期間の勝負になりますが2月中旬~3月上旬を狙ってみましょう。ただし、良い物件が見つからない場合もあり、妥協した物件となる可能性もあるリスクもあります。また、引っ越しの準備のためバタバタになります。
まとめ
物件探しは3か月前(12月~1月)から動き出すのがベストです。不動産業者さんも比較的時間があるので、自分が希望する条件を提示し、おすすめの地域やその周辺の状況を教えてもらいましょう。
その後、1月下旬~2月上旬は良い物件があれば契約する覚悟で動きましょう。
どうしても良い物件が見つからなかった場合は、2月中旬~で良い部屋を探しましょう。良い部屋だと思ったらその場で契約する必要があります。翌日には他の人が契約してしまったという場合も多いです。
家賃を決める
具体的に引っ越しを検討する時期になったら、まずは物件の条件や地域を決める前に家賃を決めましょう。物件を探す上で最も大切な項目であるにも関わらず、自分の気持ち次第で決まりを破ってしまうものになります。決めた家賃だけは絶対に変更しないようにしましょう。
家賃に含まれるもの
家賃、共益費、駐車場代などの毎月固定で支払われる物件関係にかかる費用です。
手取り収入(≒仕送り)の30%を目安
固定で入ってくる収入(仕事で入ってくる収入、親からの仕送りなど)の30%を目安に考えましょう。副業やバイトの収入は安定しているのであれば固定で入ってくる収入に入れても良いです。
「予算内」は鉄の掟
ちょっと超えても…では生活がもちません。さらに一人暮らしを豊かにする遊びや趣味にもお金がかけられなくなりますので、絶対に予算は守りましょう。
立地条件を考える
職場や学校までの距離
職場や学校に行くまでの距離はどれくらいが良いのでしょか。距離が長いと通勤・通学の時間がかかるので不便ですが、反対に近すぎると知り合いが多くいるため嫌がる人が多いです。個人的には通勤・通学時間が15~20分程度がおすすめです。
学校区
小学校や中学校は地域のエリアによって分けられています。子どもの頃、道を1本挟んだら隣の学校だったという方も多いのではないでしょうか。そこで、まずは立地エリアを中学校の学区を2つまでに絞り込んでみましょう。
こちらのサイト→学区マップ(外部リンク)で中学校の学区を検索できますので、よかったら参考にしてみて下さい。
交通の利便性
職場や学校まではどのような交通手段で行く予定ですか。徒歩、公共交通機関、自転車、自家用車、バイクなど考えられるかと思います。職場や学校まで15分~20分で行ける距離や交通アクセスを考えましょう。
周囲の環境
買い物の利便性
スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、病院、コンビニなどの距離を確認しましょう。
ゴミステーションまでの距離
意外と見落としがちなのがゴミステーションまでの距離です。敷地内にゴミステーションを設置している物件であれば良いですが、自治体のゴミステーションまでゴミを持っていかなければならない場合もあります。その際には遠くても歩いて3分までの距離がおすすめです。
部屋の条件
日当たり
「南向き」の部屋は日当たりが最も良いです。日中は光がずっと入ってきます。さらに太陽の位置が高い夏は日光が入りにくく涼しく、太陽の位置が低い冬は日光が入りやすいため暖かくなります。
「東向き」の部屋は午前の日当たりが良いため、午前中に洗濯物をする方や午前に活動する方(日勤者や学生)にはおすすめの部屋です。
「西向き」の部屋は午後の日当たりが良いため、午後に洗濯物をする方や朝日が入ってこないため午後や夜勤の方にはおすすめです。
「北向き」の部屋は日が当たる時間が短いため、洗濯物が乾きにくく、湿気が多いためカビが発生しやすいというデメリットがあります。カーテンをずっと閉めっぱなしにしたい方にはおすすめなのかもしれません。
セキュリティー
カギの個数やインターホンの有無、オートロックなどが付いているか考えてみましょう。
ユニットバス
一人暮らし用の部屋ではトイレ・バスが一緒のユニットバスタイプの事が多いです。家賃は安くなりますが不便な事は多くなります。
間取り
一人暮らしでは1Room、1k、1DKが多いと思います。それぞれメリット・デメリットがありますが、おすすめは1Kです。
収納量
収納の広さは部屋の広さと同じくらい大切です。収納が少ないと部屋の中に物をたくさん置くことになってしまいます。整理整頓に手間がかかってしまいます。
事故物件
人が亡くなった物件、周囲にひどいクレーマーや暴力団関係者がいるかどうか調べてみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。理想の部屋探しは大変ですが、なるべく理想に近い部屋を探していきましょう。①これだけは譲れない条件、②それ以外での優先順位を決めると探しやすくなるかもしれません。
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