【最強の掃除道具】重層とクエン酸を徹底解説!

一人暮らし男子には「重曹」と「クエン酸」という言葉はあまりなじみがないのではないでしょうか。環境に優しく、人体にも無害な掃除グッズとして重層とクエン酸は両方とも人気があり、汚れを落とす基本的な用具と覚えておいて間違いはありません。そんな重曹とクエン酸について徹底解説していきます。

代表的な汚れ落としグッズ

掃除用品売り場に行くと、重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ソーダの4つの商品を目にする事が多いと思います。どれも汚れを落とすものなんですが、これらの違いを理解した上で、どの汚れにどのグッズを使うと良いのかを理解しましょう。

汚れの種類

汚れには

  • 酸性の汚れ
  • 中性の汚れ
  • アルカリ性の汚れ

の3種類があります。

中性の汚れについては水洗いで簡単に落ちますが、酸性(油性)・アルカリ性(水性)の汚れはしつこい汚れとなり、なかなか簡単には落ちません。

そのようなしつこい汚れは中性にすることで落としやすくなります。

各グッズのph

酸性はクエン酸のみです。残りの3つはアルカリ性ですが、各グッズのphの強さが変わっている事が大きな違いです。

  • アルカリ性の汚れ → クエン酸
  • 酸性の汚れ(しつこい) → 過炭酸ソーダ
  • 酸性の汚れ(中等度)  → セスキ炭酸ソーダ
  • 酸性の汚れ(軽い)   → 重曹

を選択すると汚れが中性に向かうので、手間が少なくなります。

まずは掃除に慣れるためにも「アルカリ性の汚れにクエン酸」、「酸性の汚れに重曹」で覚えましょう。

クエン酸

クエン酸の成分

クエン酸は食品添加物であり、食品衛生上無害です。レモンのようなツンとする匂いはありません。ただし、塩素系の製品と一緒に使うと有害なガスが発生して危険なので、併用は絶対にやめましょう!

クエン酸はココに使おう

風呂場、トイレ、キッチンなどの水回りに効果的です。

クエン酸の使い方

クエン酸は顆粒で販売されている事が多いです。軽い汚れにはクエン酸水スプレーを使い、しつこい汚れにはクエン酸ペーストを使いましょう

クエン酸水スプレー

水200㎖に対して5g(小さじ1)入れ、振って混ぜれば完成です。

クエン酸は水に溶けやすいので、すぐに溶けて透明の液体になります。

このスプレーを軽い水垢が付いている場所に吹きかけて、雑巾などで拭き取りましょう。

クエン酸ペースト

クエン酸ペーストは『水:クエン酸=1:5』程度で作りましょう。クエン酸は良く水に溶けるので、スプーン1杯分ずつくらい水を加えていくようにすると失敗が少ないと思います。

『水:クエン酸=1:5』で作ったクエン酸ペーストが

です。液体のり程度のペーストになりました。

ただ、クエン酸ペーストはずっしりと重たいので、側面に長時間張り付くことは難しいようです。そのため「クエン酸ペーストを置ける場所や物」に対しては使えるかと思います。

ではスポンジにこのペーストを付けて、擦るのはどうか検証してみました。

その結果、水によく溶けるので広い範囲を磨くことはオススメできません。

使用方法のまとめ

クエン酸を使用した掃除方法は

  • 〇 クエン酸水スプレー(手軽に作りやすい)
  • △ クエン酸ペースト(作る手間がかかる、水に溶けすぎる)

以上の様になります。

重曹

重曹の成分

重曹は炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、化学式はNaHCO3で表されます。

重曹は食品添加物として調理にも使われています。加熱する事で二酸化炭素が発生するため、クッキーやパンケーキを膨らませるベーキングパウダのように使われます。ただ、体には無害ではありますが食用ではないため調理に使うことは避けましょう。

重曹の使い方

重曹水スプレー

重曹水は200㎖の水に対して12g(小さじ2.5杯)を加えて作りましょう。

この200㎖用のスプレーボトルに対してこれくらいの重曹の量です。

通常の水道水を200㎖入れると、下に重曹が沈殿してしまいます。

沈殿した重曹を振って拡散しましたが、すぐに底に沈殿してしまいました。

重曹は通常の水道水であれば100㎖当たりで約8g溶け、200㎖に対して12gでは余裕を持って溶ける量です。しかし、その分量で作成した結果全く溶けませんでした。そして、粉末が詰まったせいか、スプレーが使えなくなりました。

そのため、溶ける量を増やすために、50℃程度のお湯で作り直しました。

若干底に残りましたが、ほとんど溶けました。そして、容器内に泡がたくさん付きました。

この重曹水スプレーを軽い汚れに対して吹きかけて、雑巾などで拭きとります。この拭き取りが不十分だと、逆に白い汚れが残ってしますので注意が必要です。

重曹ペースト

一般的に紹介されている重曹ペーストは『水:重曹=1:2』での作成を推奨しています。その通りに作成した物が

になります。

重曹水スプレーでもお伝えしましたが、重曹が溶ける事はなく、完全に水分と分離しています。(なるべく溶けるように熱湯で作成しました。)作成した物はペーストというより「浜辺の湿った砂」という方が理解しやすいかと思います。

また、重曹ペーストを付けて30分程度放置する事も推奨されていますが、換気扇やコンロ周囲の壁などに張り付ける事は簡単ではありませんでした。ベトベトしていないので、少しずつ下に落ちていきます。そのため重曹ペーストは「重曹ペースト(砂)を置ける場所や物」に対しては使えると思います。

そのため重曹ペーストは「スポンジに直接重曹をかけ、少し水分を含ませる後に擦る」という事が最も有効な使い方だと思われます。

重曹漬け置き

50℃程度のお湯1Lに対して重曹45g(大さじ3杯)程度溶かします。その中に1時間前後漬けておきましょう。汚れが中和されて浮いてきますので、洗い流します。

使用方法のまとめ

重曹を使用した掃除方法は

  • × 重曹スプレー(作る手間が非常にかかる、拭き残しで逆に汚れてしまう、スプレーが詰まって使えなくなる)
  • △ 重曹ペースト貼り付け(作る手間がかかる、場所が限られる)
  • 〇 重曹ペーストスポンジ磨き(簡単)
  • 〇 漬け置き(しつこい油汚れはこれが一番楽)

以上の様になります。

重曹とクエン酸の合わせ技

重曹とクエン酸を混ぜたものに水を加えると大量の泡が発生します。この泡は炭酸水の素となるようなものであり、体には無害です。この泡が汚れを浮き上がらせ、掃除がより効果的になります。

『クエン酸:重曹=2:1』の割合で配合し、できた粉を汚れを取りたい場所に直接振りかけます。その上から水を流すだけで泡とガスが発生して汚れを取ってくれます。

【混ぜるな危険】

『酸性の洗剤』×『塩素系漂白剤』は有害ガスが発生します

『酸性の洗剤』×『酸素系漂白剤』は有害ガスは発生しません

今回紹介したクエン酸は『酸性の洗剤』に当てはまります。しかし、重曹・セスキ炭酸ソーダ・過炭酸ソーダは『塩素系漂白剤』ではありませんので、両者を混ぜても有害ガスは発生しません。

代表的な塩素系漂白剤には「花王のハイター」や「ジョンソンのカビキラー」があり、これらの表示には必ず【混ぜるな危険】と記載してますので確認しましょう。

重曹とクエン酸はどこで買える?

ネットでも購入は可能ですが、近くのスーパーや100円ショップなどの掃除道具を置いているお店には必ずあります。意識していないと見過ごす事が多いかと思いますので、ぜひ見てみて下さい。

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