枕が臭い、頭を掻いた指を嗅いでみると臭い、なんだか頭皮がベトベトしている。「男」は臭いを放つ生き物なので仕方ないですが…少しでも清潔感を出せるように試してもらいたい事があります。頭皮臭の原因には「頭皮の臭い」と「髪の臭い」の2つに分けられます。この2つは同時にケアができるので、意識しながら読んでみて下さい。
頭皮臭を軽減するためにする事
冒頭にもお伝えしましたが、頭皮臭の原因には「頭皮の皮脂が酸化する事」と「空間の臭いが髪に付く事」の2つがあります。それぞれの対策を見てみましょう。
頭皮の皮脂を酸化させないために
頭皮の皮脂が酸化する事で頭皮臭が発生します。ただし、皮脂というのは臭いの原因にもなりますが、頭皮にとっては必要な成分ですのですべて除去するのは良くありません。そのため、①余分な皮脂を除去し、必要な皮脂は残っている状態、②皮脂が酸化しにくい頭皮環境を作る事が重要になります。そのためには下記のような対策を行ってみましょう。
過剰な皮脂の分泌を抑制する
食生活を改善してみましょう。具体的には①動物性脂質を多く含む肉類・卵・チーズ・バターなど、②食後の血糖値が上がりやすくなるフライドポテト・スナック菓子・白米・アイスクリームなどを控えてみましょう。
余分な皮脂を除去する
皮脂の除去はシャンプーで洗う事が最も効果的ですが、日中は職場や学校にいる場合はできないですよね。そんな時はトイレの中でポケットに忍ばせておいたあぶら取り紙で頭皮を軽く拭いてみて下さい。しっかりと皮脂が吸着できます。午前で1回、午後で2回ほど使えば夕方まで頭皮はスッキリしますよ。
必要な皮脂を残す
シャンプーをすれば皮脂を洗い落とす事ができますが、洗浄力が強い物の使用や洗い過ぎは避けましょう。必要以上に皮脂を落とす事になり、逆効果となります。また、シャワーのお湯が熱すぎると皮脂が洗い流され過ぎるので、38~40℃の少しぬるめのお湯で洗いましょう。
皮脂が酸化しにくい頭皮環境を作る
シャンプーを液体のまま頭皮に付けると、毛穴が詰まってしまい洗い残しの原因になります。そのため、シャンプーを手のひらである程度泡立ててから頭皮に付けましょう。
シャンプーで洗いきれずに毛穴に残った汚れが原因で酸化が起こります。正しいシャンプー方法の実践や頭皮用ブラシで洗浄しましょう。(後述)
頭皮の湿度が高くなると、細菌が活発になり頭皮臭が強くなります。そのため、長時間帽子を被って蒸れたり、雨やお風呂で髪を濡れたままにしておくと臭いを誘発します。なるべく頭皮に湿度がこもらないようにしましょう。
空間の臭いが髪に付かないために
空間の臭いが髪に付く要因として①臭いの強い空間に長時間いる事、②髪が傷んでいる事の2点を考える必要があります。
臭いの強い空間
髪にもともとある油分に空間の油分(=臭い)がくっ付く事で、髪が臭います。特に焼肉やタバコの臭いは強烈で、すぐに臭いが移りますので注意しましょう。
髪が傷んでいる
髪の表面(キューティクル)が傷んでいると、その傷口から臭いの成分が髪の内部に侵入し、臭いの原因となります。そのため、シャンプーだけでなく髪の表面を保護する目的でもあるリンスやトリートメントも使用しましょう。
まとめ
頭皮臭を軽減する方法は日常生活での対策、入浴時の対策に分けられます。たくさん対策がありますが、取り組みやすいものから1つずつ実践してみましょう。
ヘアケア用品を正しく理解する
お風呂場で髪を洗った時にはシャンプーだけでなく、その他のヘアケア用品を正しく使用する必要があります。そのためにも意外と知られていないヘアケア用品の違いについて正しく理解しましょう。
シャンプー
シャンプーは頭皮・髪の汚れを落とす役割があります。洗浄力が非常に強い合成界面活性剤や適度な洗浄力がある天然系、植物系界面活性剤などがあります。(おすすめ)
リンス
リンスは主にシリコンと陽イオン界面活性剤が大部分であり、髪の表面を滑らかにして、指通りを良くする役割がある。
コンディショナー
コンディショナーはリンスの効果に加えて、少しだけ髪の内部にも栄養を送る役割があります。
トリートメント
トリートメントは髪の内部に栄養を送り、髪の健康状態を良くする役割があります。
まとめ
お風呂で使われる主なヘアケアには主に3つの効果があります。シャンプーだけでは頭皮の汚れは落とせますが、髪の毛はケアできませんので、その他のヘアケアにも関心を持ってみましょう。
お風呂場では
- シャンプー(汚れを落とす)
- トリートメント(髪に栄養を与える)
- リンス(栄養を閉じ込めながら、表面を滑らかにする)
の順番で行う事がおすすめです。
正しい洗髪方法
洗髪の目的
おでこや鼻にかけてのTゾーンには皮脂腺があり油が多い場所ですが、頭皮にはTゾーンの2倍以上の皮脂腺があります。そのため皮脂分泌量がとても多く、正しい洗髪方法をしないと「頭皮臭」の原因となってしまいます。
洗髪には
- ホコリやフケを落とす
- 皮脂やフケを適度に落とす
- 髪の臭いや整髪剤を落とす
上記4つの目的がある事を覚えておきましょう。
今現在、自分が行っている洗髪でこの4つの目的が果たせていますか?シャンプーを大量に使って、むやみやたらにゴシゴシ洗うだけで目的が果たせませんので、しっかり目的意識を持ちながら洗髪しましょう。
ホコリやフケを落とす
髪に付いたホコリやフケなどの汚れはお湯で洗うだけ90%以上落ちます。洗髪する時にはまず髪を濡らすと思いますが、ちょっと濡らすだけではなく、30秒程度手で洗いましょう。
皮脂を適度に落とす
「シャンプーは頭皮の汚れ(皮脂)を落とす」ために行います。お湯で髪の汚れはほとんど落ちるので「シャンプーで髪を洗う」というイメージは無くしましょう。
指の使い方
頭皮を洗う時にやってしまいがちなのが、「爪を立てて洗うこと」です。爪を立てると洗ったような感覚になりますが、単に頭皮を傷つけるだけになりますので、指の腹で表面を洗うようなイメージを持ちましょう。
指では綺麗に洗いきれない場合もありますので、頭皮洗浄用のブラシを使う事もおすすめです。
重点的に洗う場所
髪を洗う時の「洗い残し」が多い場所として
- 耳周り
- 生え際
- 後頭部
- えりあし
がありますので、入念に洗いましょう。
髪の乾かし方
湿度が高い環境は細菌が増えやすいです。洗髪後にはしっかり髪を乾かしましょう。
タオルドライ
まずはタオルで水分を大まかに取ります。その先にゴシゴシ擦ると髪が傷んでしまいますので、揉むようなイメージで拭きましょう。
ドライヤー
髪の根元は乾きにくいので、髪しっかり持ち上げて根元を狙いましょう。
乾かさずに寝ると
頭皮に水分が残っていると、菌が繁殖してイヤな頭皮臭の原因になります。しっかり乾かしてから寝ましょう。
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