「台所・浴室・トイレ」の洗剤は1つを使い回してOK!

日常の豆知識

一人暮らしだと収納場所がとにかく少ないからできるだけ物は少なくしたいですよね。まして、掃除道具は色んな種類があり、場所を取るから特に困ります。そんな掃除道具の1つである「洗剤」は実は1つでまとめて大丈夫なんです。その理由から検証実験までを紹介します。

台所・浴室・トイレの洗剤は主に「界面活性剤」でできている

汚れを落とす成分は主に「界面活性剤」が使われています。台所用・浴室用・トイレ用の洗剤パッケージの裏を見てみましょう。その他の成分もありますが、各洗剤の汚れを落とす能力は「界面活性剤の濃度」で決まっています。

汚れのしつこさによって界面活性剤の濃度が変わります。台所用が42%、浴室用が7%、トレイ用が4%となっており、台所用がずば抜けて高い事が分かります。

そもそも台所用洗剤は濃度が高すぎる

台所用洗剤の推奨されている使用量の目安をご存じでしょうか?

水1Lに対して0.75㎖です。通常、1Lの水に洗剤を入れ、食器や調理道具を洗う方法が正式な洗い方のようです。しかし、こんな洗い方をしている方は見たことがないですよね。ちなみに小さじ1杯が5㎖ですので、おおまかに小さじ1/5以下の量で洗うのが正解のようです。

では、スポンジに洗剤をチュッと押して出す量はどれくらいでしょうか…これらを考えてみると洗剤は使い過ぎていますよね。

そこで洗剤の使い過ぎの対策として

  1. 使用量を適量にする
  2. 洗剤を薄める

の2つが考えられます。

対策1:使用量を適量にする

スポンジには1滴で十分泡が立ちます。しかし、洗っている最中にまた1滴だけ付けるというのは非常にやっかいですよね。

対策2:洗剤を薄める

洗剤は半分程度に薄めても十分泡が立ちます。しかし、洗剤が容器にまだいっぱい入っている時には薄める事ができないですよね。

解決策:スプレーボトルに入れて薄める

100均でも十分ですので、スプレーボトルを準備しましょう。そして、その容器の中に洗剤半分、水道水半分を入れて混ぜて完成です。スポンジに1~2回スプレーするだけで十分泡が立ちますし、少しの使用量で済みます。

また、スプレーボトルを使用すれば泡が立ちますので、スプレータイプの台所用洗剤としても代用可能です。

台所用洗剤を薄めれば、浴室用・トイレ用も使える

台所用・浴室用・トイレ用の洗剤は基本的に界面活性剤を主な成分とした中性洗剤です。家の中の軽い汚れは中性洗剤を使って掃除をしますので、中性洗剤は濃度を変えてしまえばほぼ一緒の効果が期待できます。

浴室用・トイレ用の洗剤の界面活性剤の濃度を約5%とし、台所用洗剤を5%になるように水道水で薄めると浴室用・トイレ用の洗剤として利用が可能です。また、5%の界面活性剤でもスポンジにスプレーする回数を5回以上すれば、台所用洗剤として使えます。

常に持ち運ぶ事になりますが、台所・浴室・トイレの洗剤はスプレーボトル1本で代用が可能です。

注意点

洗剤を代用する際の注意点が2つあります。

中性の洗剤を選ぶ

台所用洗剤には中性・弱酸性・弱アルカリ性のものがあります。どの洗剤も便利で使いやすいものですが、代用するものであれば万能な中性洗剤を選びましょう。

香り

台所用洗剤は虫が嫌がるような「柑橘系」の香りが多く、浴室・トイレ用洗剤はローズや森林などの「リラックス系」の香りが多いです。なので、柑橘系の香りが苦手な場合は注意して下さい。

まとめ

家の中にある中性洗剤は「界面活性剤」が主成分となっており、濃度を変える事で使用が可能です。濃度の高い洗剤を薄めて「1つの便利洗剤」として使用する事で

  1. 洗剤のストックが減る
  2. お金の節約になる

この2つが可能になります。最初は少し抵抗があるかもしれませんが全く問題はありませんので、積極的に活用していきましょう。

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